GIMP で画像を切り抜く (ファジー選択ツール編) | ルナティック コード ラボ

GIMP で画像を切り抜く (ファジー選択ツール編)

GIMP

日々 GIMP を使用して画像を切り抜いています。
切り抜く画像の状況で使用するツールを選ぶのですが、今回は一番手頃な『ファジー選択ツール』を使って切り抜く方法の紹介です。
もっと効率の良い使い方があるかもしれませんが、私なりの方法ですのでそこはご理解の上ご覧ください。

背景が透明な画像を作ると仮定して、Appleさんのサイトのスクリーンショットから、iPhoneを切り抜いてみます。

ファジー選択ツールとは

クリックしたピクセルの近似色領域を判断して選択範囲を作成するツールです。
切り抜きたい部分の周りが単色の場合に使うと便利です。

上から2段目、左から2番目の、黒っぽく反転しているアイコンのツールです。

画像の下の方の『しきい値』とは、クリックしたピクセルの近似色をどれくらい選択するかと言う、近似色の色数と考えてください。
画像では、20.0の範囲を選ぶとなっています、数値が小さいと選択する近似色の色数が減り、数値が大きくなると選択する近似色の色数が増えます。
切り抜きたい部分と削除したい部分の色の差を見ながら、数値を調整して何度か試してベストな数値を探してください。

まずは短形選択ツールでざっくりと切り抜きます

スクリーンショットからiPhoneだけを切り抜きたいので、短形選択ツールを使ってiPhoneの画像部分をざっくりと選択して切り抜きます。

右側のピンク色のiPhoneを切り抜いた画像を作っていきます。
ピンク色のiPhoneの左上から右下までをマウスでドラッグして四角い選択範囲を作成します。

選択範囲内で右クリックしてメニューを表示して、「画像」ー「選択範囲で切り抜き」を左クリックします。

ピンクのiPhoneの部分だけが切り抜かれました。

作業をしやすくする為に画像を拡大します

次の作業がしやすいように、画像を拡大します。
私は画像の拡大縮小と作業履歴を多用するので、最近はナビゲーションのダイアログを切り離して右横に配置しています。
もともとはブラシ、フォント、作業履歴などと共にタブが並んでいましたが、そのタブをドラッグすると独立させることができますので画面右横に配置しています。
仕事で使うWindowsPCでは、ブラシやフォントのタブは使わないので削除しています。
自分自身が使いやすいように、ダイアログの配置をカスタマイズして効率アップに繋げてください。

ナビゲーションのダイアログのスライダーを右に動かして画像を拡大します。
大きく表示することで次の作業がしやすくなります。

ファジー選択ツールでカラーを選択します

iPhone以外の黒い部分を削除するので、ファジー選択ツールを選択して削除したいカラー部分をクリックします。

この画像は切り抜きたい部分と、削除したい部分の色の違いがはっきりしていますので、ファジー選択ツール向きの画像です。
商品などを撮影する際は、単色のバックの上で撮影しておけばファジー選択ツールで加工がしやすくなります。

黒い部分を選択できたら、デリートキーで削除します。
黒い選択部分は削除されて透明になり、透明部分はグレーの市松模様の表示になります。

windowsPCで作業している場合は、この際に右下のレイヤーダイアログのスクリーンショットのレイヤー上で右クリックして、アルファチャンネルの追加を左クリックしてから、デリートキーで黒い部分を削除します。

画像の透明部分をトリミングします。

画像メニューの最小枠で切り抜きを選びます。

画像の上下左右の透明部分がトリミングされました。

透明部分を透明のまま使えるフォーマットで保存します

素材として使うことを考えて、透明部分を透明のままで使用できる画像フォーマットで保存します。

透明部分を残せる汎用フォーマットは、gif か png になり、ファイルメニューの「名前を付けてエクスポート」で保存していきます。

ファイル名の拡張子を.pngに変更し、エクスポートをクリックします。
他の形式を選びたい際は「ファイル形式の選択」の左の「+」 をクリックして各種形式の中から選んでも大丈夫です。

最終確認の表示が出てきますので、問題がなければエクスポートをクリックし完了です。

保存したファイルを確認のために開くと、ちゃんと画像が保存されていました。

作業後に画像を閉じて終了です

png 形式の画像でエクスポートをした後に、画像を閉じて終了です。
閉じる際に GIMP の画像形式(xcf)で保存されていない場合に、次のような表示が出てきます。

GIMP の画像形式(xcf)で保存の必要がなければ「保存しない」を選択して画像を閉じて終了です。

いつも思いますが、これだけのことができるアプリが無料で使えることに感謝です。
もちろん、開発プロジェクトを支援することもできます。
ダウンロードをした際に、開発に参加することも寄付をすることもできると記載されています。


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